お知らせ

キレイな黒には理由がある!スミ刷りのお話し

印刷の世界では、黒で印刷することを「スミ刷り」といいます。
ただ黒く刷るだけで簡単なようですが、スミ刷りにはいくつか方法があり、
適切なインクの使い方や印刷設定をすることで、美しく仕上げることができます。
今回は「スミ刷り」の方法と注意点についてお話しいたします。

「リッチブラック」で深みのある黒を表現する

一般的なカラー印刷(オフセット印刷)では、単なるK100%ではなく、「リッチブラック」という技法が用いられます。これは、K100%にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を少量混ぜることで、単色では出せない深みのある黒を表現する技術です。

💡 プロのおすすめ配合と注意点💡

  • 【推奨配合例】 K100% +C40% + M30% + Y30%(合計 200%)
  •  特にスミインクが持つ藍色成分と色温度の特性を考慮し、シアンを少し強めに配合すると、より締まった美しい黒に見えます。
  • 注意点】
    1. 細い線・小さな文字にはリッチブラックは不向きです。印刷時のわずかな版のズレ(見当ずれ)により、文字の輪郭がにじんで見えてしまうリスクがあります。
    2. 総インク量の制限があります。例えば、K100% + C100% + M100% + Y100% で合計 400%のように、インクを重ねすぎると、乾燥が遅れて紙同士がくっつく「ブロッキング」という重大なトラブルの原因となります。安全な仕上がりのため、総インク量は 300% 以内に抑える必要があります。

スミベタの箱・パッケージ印刷の特別な注意点

特にスミベタ(全面黒)で箱やパッケージを制作する場合、さらに品質を向上させるための工夫が必要です。

印刷方法推奨事項理由
カラー印刷 (4色)リッチブラックを使用する深みと均一性の向上
黒1色印刷スミを2回印刷する (二度刷り)ピンホール(白い点)の発生を抑制し、ムラのない高品質な仕上がりを実現するため

最終仕上げ:ニス・コーティング加工は必須

スミベタの表面には、必ずニスまたはコーティング加工を施しましょう。

加工をしないと、表面がこすれた際に色が落ちたり、他の商品や衣服にインクが色移りするという重大なクレームに繋がるリスクがあります。これは印刷物の品質保証として不可欠な工程です。

スミ印刷はシンプルに見えますが、美しい仕上がりには「リッチブラックの適切な配合」「総インク量や二度刷りの管理」といった専門的な知識が求められます。

印刷物を制作される際は、これらのポイントをぜひご活用ください。
また、弊社では印刷についての専門的知識をもつDTPエキスパートもおりますので
お困りごとがありましたらご相談ください。

Tel.0120-600-845 受付時間 平日 9:00-18:00

お問い合わせフォーム

お問い合わせ

Tel.0120-600-845 受付時間 平日 9:00-18:00

お問い合わせフォーム

印刷はもちろんデザイン企画なども
行っております。
お気軽にお問い合わせください。